2019.03.09

2019 Spring Summer vol.2 / theme

ROSIERの春夏シーズンは“ See you at the flea market ”をテーマに
展開しています。

良い服は廻る、とでも言いましょうか。
長年クローゼットで眠っていた服がまた新鮮に見えてくる瞬間があったり、
手放した服がまた誰かのワードローブになったり…。

ただそういう服にはそうなる理由があるはずです。
それは普遍的なデザインなのか、素材感なのか、ブランドのアイデンティティなのか…。
その服が持つポテンシャルと、手に取ったひとの心の中の何かとリンクして、
互いの価値観がまた双方を引き寄せるのでしょう。

廻る服をつくる、そんなシーズンです。

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以下、vol.2のテーマとして書いたのは、
今シーズン流しているBGMについてです。

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ROSIER 2019 Spring & Summer vol.2
“ See you at the flea market ”

蚤の市が楽しいのは掘り出し物に出会えそうな期待感でしょうか。
古くなっても価値のあるものがプチプライスだったり、それにまつわ
るデジャブー感だったり…。
ジャンクなネタもいいけど、とんでもない“本物”にも出会えたり…。
今回のMIXはマイナーデビュー時代のエゴラッピンと東京事変あた
りからの椎名林檎です。

前者のざらついた質感の中に見え隠れする“本物感”は今聞いても
スリリングです。後のブレイクも納得です。
後者のデビュー時代はB級で猥雑、パンクとエロス、渋谷系に対し
て、新宿系を名乗り、歌舞伎町の女王でした。
あれから20年が経った林檎様はかなりの変貌を遂げ、その完成度
の高さに唖然としてしまいます。
中納良恵も林檎も英語で詩を書く才能がすごいですよね。このワン
ツーは日本のミュージックシーンの中の“掘り出し物”なんだと思い
ます。